高校の頃から発症していたうつ病により申請し、障害基礎年金2級が認定になった事例(年齢24歳)
相談に来られた状況
当センターのホームページをご覧になられて、お母様からお問い合わせのお電話をいただきました。
杉山社労士の見解
ご来所いただき、お話をお伺いしましたが、20歳前に発症をしており、長期にわたり治療を続けていました。高校卒業後は、仕事には就いたものの
長くは続かず、2か所ほど勤めましたが、短期で体調を崩してしまい、最近では就労が出来ていない状態でした。希死念慮も強かったため、申請は可能であると判断しました。
受任してから申請までにやったこと
ヒアリング
2回にわたりお母様を中心にヒアリングをさせていただき、詳細を聞き取らせていただきました。ご本人様にも直接お目にかからせていただき、現在の症状を確認させていただきました。
認定日(20歳時)の申請もしたいという希望もありましたので、その頃の状態も現状と比較しつつ、聞き取りをさせていただきました。
診断書の作成
通院は、当初からずっと同じ病院でしたので、診断書の作成はとりあえず大丈夫でした。あとは、認定日現在と今の診断書と2通の作成をお願いすることになりますので、ご家族から先生に相談していただいたところ書いていただけるということでしたので、お願いしました。
申立書の作成
申立書の作成については、時間をかけて詳細にヒアリングで伺った内容を作成しました。特に20歳時点と現在の状況については気を使って書きました。
結果
請求書を提出して2か月半くらいで障害基礎年金2級が認定になりました。認定日時点の申請は認められず、事後重症での2級認定になりました。
留意点
認定日の4年前と現在を比較すると、今の症状の方が相当悪化している感は診断書からも伺えました。最近のメンタル障害の申請は件数が極めて多いために、全体的に審査が辛くなっている感は否めません。
メンタルクリニックの医師の見立てと私がご本人や家族からお聞きする症状とに乖離があることがあります。
短時間の診察で、日常生活で不自由な点やどんな生活ぶりかを医師に伝えきれていないのも、その一因として考えられます。口頭で伝えきれなければ、診断書を作成してもらう前に文書に簡単にまとめて持参してみてもせらう等の工夫が必要かと考えます。
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