中国から日本に帰化された息子さんが、中国帰国中にうつ病を発症し、その後、症状が重症化したことから障害年金を申請し、障害基礎年金2級を受給した事例

相談に来られた状況

当センターのホームページをご覧いただき、ご本人のお母様(元中国人帰化)からお問い合わせをいただきました。

 

杉山社労士の見解

センターには、日本人のお父様とお母様とお二人でご来所くださいました。現在の症状をお伺いしたところ、結構症状が酷く、自宅でこもりっきりの生活のようですが、少し暴力的な部分があったり、妄想などが現れているようでしたので、申請は可能と判断いたしました。

 

受任してから申請までにやったこと

ヒアリング

初診日についてヒアリングをした際に、中国に一時帰国中の時に中国の病院が初診になることが判明しました。中国の病院に初診日証明を作成してもらうことは困難かと思いましたが、お母様が中国の病院でカルテを取り寄せてあったため、それを活用してみることにしました。

この場合、中国語のカルテであるため翻訳をしなければならず、お母様に協力していただき、翻訳文を作成しました。あわせて、中国の病院に入院した際に保険請求のための診断書を作成したコピーをお持ちでしたので、それも併せて添付することにしました。

診断書の作成

診断書は、日本で現在も通院中の病院にお願いして作成していただきました。認定日の診断書と現在の診断書と2通作成してもらいました。

申立書の作成

症状の経過については、翻訳のことも含めてお母様に何度か足を運んでいただきましたが、お母様も書面を作成してくださるなど協力的でしたので、スムーズにまとめることができました。

 

結果

申請書を提出して約2カ月半で障害基礎年金2級が認定、5年遡及になり年間約80万円の年金と5年遡及の訳390万円を受給することができました。

 

留意点

静岡にも外国人の方が沢山永住していらっしゃいます。過去にもブラジル人の方の申請を何件か取り上げさせていたたいたことがあります。

今回のケースは、初診日が外国滞在中ということであったことでした。私も初めてのケースを取り扱いました。

外国人の方でも、日本滞在中に初診がある障害になるケースも十分考えられます。ただ、気を付けていただきたいのは、初診日前の保険料納付要件です。初診日前の保険料が未納で申請できなかったケースも過去にありましたので、その点のご確認だけはお願いします。

関連記事

クイックタグから関連記事を探す

「精神疾患」の記事一覧

事例の一覧に戻る

障害年金無料診断キャンペーン

障害年金無料相談

病気から障害年金の受給事例を見る

LINEで障害年金のご相談

     
平日9:00-18:00 土日祝応相談054-257-2508メールは24時間受付中