中学生の頃から発症していた脳腫瘍により申請し、障害基礎年金2級が認定になった事例(年齢40歳)
相談に来られた状況
かかりつけの病院のソーシャルワーカーさんから紹介を受け、ご本人のお母様からお問い合わせのお電話をいただきました。
杉山社労士の見解
お母様にご来所いただき、お話をお伺いしましたが、20歳前に発症をしており、長期にわたり治療を続けていました。高校卒業後も就労が出来ず、ずっと自宅で療養をしていたとのことでした。
もっと早くに障害年金について知っていただくすべがなかったのかと思いました。
受任してから申請までにやったこと
ヒアリング
2回にわたりお母様にヒアリングをさせていただき、詳細を聞き取らせていただきました。ご本人様にも直接お目にかからせていただき、現在の症状を確認させていただきました。
ご本人の症状からご家族、周囲のサポートが必要な状態と判断いたしましたので、現状のご不自由な点や症状が顕著に出ている点などを詳しくヒアリングさせていただきました。
診断書の作成
通院は、当初からずっと同じ病院でしたので、診断書の作成はとりあえず大丈夫でした。
あとは、20歳の認定日時点の申請ができるかを病院に相談してみていただきましたが、当時の状態について書くことが難しいとの判断に至り、事後重症での請求に絞って申請することにしました。
申立書の作成
申立書の作成については、時間をかけて詳細にヒアリングで伺った内容を作成しました。
結果
請求書を提出して2か月くらいで障害基礎年金2級が認定になりました。
留意点
先天性の障害(知的障害、発達障害等)や20歳前に発症している障害については、最短で申請できるタイミングは20歳の時になります。
ご相談に来られる方に伺うと、障害年金の申請についての情報が入らず、申請等のアドバイスをしてもらう機会がなかったという方が多数いらっしゃいます。
とても残念なことですが、役所等が積極的に声をかけてくれることは少ないと思います。可能な限り、ご自分で情報を取りに行く必要があるかもしれません。