知的障害の診断書を書いてもらえる病院を検討中にご相談を受け、病院を紹介して無事に障害基礎年金2級が受給できた事例

相談に来られた状況

昨年開催した特別支援学校での障害年金勉強会に参加していただいたご父兄からご相談をお受けしました。生来性の知的障害なので、申請できる20歳近くで定期的に病院に通院していることがないお子さんもいらっしゃいます。知的以外では元気なため普段からの通院をしていないことも多いと思います。どこで診断書を書いてもらったらよいか悩んでいらっしゃいました。

 

杉山社労士の見解

かかりつけ医があるに越したことはないのですが、病院が思い当たらないということで、県中部にある病院に相談してみるようにお話したところ、診察と検査をしてもらえることになりました。

 

受任してから申請までにやったこと

ヒアリング

知的障害は生来性の場合には生まれて以降20歳までの症状の経過や生活ぶりを聞き取らなくてはならず、お母様のお力を借りてヒアリングを2回にわたり行わせていただきました。

診断書の作成

ご紹介した病院で、診察、検査ののち診断書を作成していただけることになりました。

申立書の作成

申立書の作成については、ヒアリングで伺った内容を正確に書面に反映させました。

結果

審査請求書を提出して約2カ月で障害基礎年金2級が認定になり、年間約80万円の年金を受け取ることが出来るようになりました。

 

留意点

生来性の知的障害などにおいては、20歳時に診断書を作成してもらえる病院に目星をつけておくことが必要になります。
こども病院などに受診していた方の場合には、18歳を過ぎると他の病院を受診するようにと言われることもあり、以後転院をしないで受診をしなかったりすると、いざ診断書を書いてもらえる病院が思い当たらなくなるケースがあります。知的障害も重度でない限り、有期認定になってしまいますので、初回の申請以降も継続的に更新の診断書を書いてもらえる病院を探しておくことも重要です。

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