先天性の広汎性発達障害により障害基礎年金2級を受給できた事例

相談に来られた状況

当センターのホームページをご覧いただいたご本人のお母様からお問い合わせのお電話をいただきました。

 

杉山社労士の見解

幼少の頃から学習力や言語能力に困難があり、対人関係も問題があったようです。小学校高学年で広汎性発達障害と診断されて、特別支援学校に通っていらっしゃいました。卒業後は障害者雇用で一般企業に就職されていらっしゃいます。このような経過と現在の状態等から申請は可能であると判断し、申請をお引き受けしました。

 

受任してから申請までにやったこと

ヒアリング

お母様には2回来所していただき、生まれてから、現在までの症状の経過をつぶさにお伺いしました。お母様が署名にまとめてきてくださいましたので、スムーズにヒアリングを行うことができました。

診断書の作成

診断書の作成については、通院をある程度定期的にしていただいておりましたので、スムーズに作成していただくことができました。

申立書の作成

2回にわたるヒアリングをもとに、生まれてから現在までの症状の経過を丁寧にまとめて行きました。

 

結果

請求書を提出して2か月で障害基礎年金2級が認定になり、年間約80万円の年金を受け取ることが出来るようになりました。

 

留意点

先天性の発達障害等の場合、18歳ころまではこども病院のような小児専門の病院に通院している場合があります。しかし、この病院も高校卒業頃から他の病院に転院するように指示されたりすることがあります。

障害年金の申請は20歳時に行うために、その時点の診断書は新しい病院で書いてもらわなくてはならなくなります。

引き継いでもらう病院は、早めに検討しておくことと、転院する際には必ず前病院に紹介状を書いてもらってください。紹介状がないと、転院前の情報が転院先の病院に伝わらず、20歳時の診断書を書く場合に支障が出る恐れがあります。

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